吉祥山は、豊橋北部の山
石巻山や豊橋自然歩道と並び、豊橋市内の山では比較的登山者が多く、石巻西側から3コース設定されている。
382mと標高は低く、実は新城市の新城カントリー側から登れば、20分もかからず山頂に到着する。しかし、登山口の休憩所やトイレは立派で、山の中には案内看板がこれでもかと設置されているし、途中の側道には立派な山小屋風の休憩所がある。確か、昔々レクリエーション施設としての山の整備に関し、国からかなりの額の補助金があって、贅沢に整備されたのを覚えている。
9月の半ばのまだ暑い午後、いつものI氏と初参加のOさんと私の3人で、山頂を目指す。山をばんばんに行ってた頃は、本宮山を往復した後に、物足りなくてよくこの吉祥山を登った。ゆっくり登っても1時間もあれば到着できる気軽な山である。
木々に覆われた石ころの多い、枯れた沢のような登山道を20分も登ると、尾根沿いの開けた広場に出る。送電線の鉄塔があるため、昔から定期的に木々や草が刈り取られている場所だ。木々に囲まれた道は若干涼しかったが、一気に暑くなる。やがて再び緩やかな尾根筋の林の中に突入する。展望はきかない、いくつかの巻き道への分かれがあり、気持ちよさそうな道が続いているが、最後はとんでもない急登が待ち構えているのを知っている。このまままっすぐの道を進む。最後の急登の階段をすぎると芝生に覆われた山頂に出た。北側と南側それぞれに、展望を説明した看板が立っている。南は豊橋市北は新城市、それぞれの看板に特色があって面白い。豊橋側は遠く三河湾が輝いている。新城市側は南アルプスの一角が見えるようだが、残念ながら雲があってわからなかった。本宮山や静岡の低山がよくわかる。
冬の晴れた日に来れば、きっと素晴らしい展望に会える。そんな期待ができる山だ。
吉祥山

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