ロードバイクのコースには、いろんな一周コースがある。
浜名湖のハマイチ、能登半島のノトイチ、琵琶湖のビワイチ、淡路島のアワイチ、佐渡島のサドイチ、そして知多半島のチタイチ
中部地方にはたくさんのコースがあるけれど、9月の半ば、いつものIさんと、チタイチへ、全部回ると大変なので、武豊町に自家用車を置いて一周する。
ほんの少し、三河湾側を走ると、今度は伊勢湾側を目指す。知多半島は真ん中に山とは言わないけれど、少し高い丘が続いている。その丘の頂を目指して、我慢の登りが続く、知多カントリークラブを過ぎると、道は緩やかなカーブの下りになる。海が見える。湯気がでるくらいにかいた汗が、風に乾いて心地よい。
海沿いの道路は、海岸線のカーブに突入するたびに、体が外へ流れるようで、さらにペダルを踏みこむと、体は風になる。いくつかの海岸線と漁師町を2台のロードバイクが駆け抜ける。
やがて、野間崎灯台、こじんまりとした、白い可愛らしい灯台だ。ロードバイクを傍らに置いて、水分を取りながら、打ち寄せる波に耳を傾けてみる。波の向こうには、かすかに朝霧が流れ、朝日の光が白く輝いて見える。
再び、走り始める。走っている間はそれほど感じないが、信号で止まったりすると、どっと汗が出る。
師崎港、ここで大休止、港の脇に魚介類を食べさせる小屋掛けの店があったので、店の前のテーブルにヘルメットを置き、腰を掛ける。イカ焼きと大浅利を注文する。当然、ノンアルコールだがビールも忘れずに注文する。あまりにも気持ちがいいので、なんとなく宴会の様相になり、2時間ほど時間を使ってしまった。
やがて、小屋のおばちゃんにお昼ご飯のおすすめを聞いて、煮魚が美味しいお店を教えてもらう。イカ焼きと大浅利は前菜のようなものだから、店に入るとすかさず、煮魚定食を頼む。なんか、走りに行ってるのか。グルメ旅をしているのかわからなくなる。
満腹で外に出ると、空は涼しげな青い空だが、気温はかなりあがっている。武豊までの道は海岸線を離れ、街並みをぬうように進む。暑い、暑い、太陽に焦がされ続けて、やっと出発点の武豊町へ。どこか温泉にいきたかったが、探してもわからなかったので、冷房をがんがんに入れて豊橋へ帰る。約50㎞、まあまあだね
知多半島 チタイチ

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