2021年 3月7日 糸魚川 2㎞ 30分
街はまだ眠っていた。ホテルから10分ほどで海に、海沿いのバイパスに沿って北に30分も歩くと海岸に下る階段があった。飛び散る波の音と体をふるわせる轟き、朝の海は、暗く海鳴りに包まれていた。
あの日、秋の日差しの中で歩き始めた時、日本海の暗い海に心を置いてみたいと呟いた思いは、止まっていることが怖くて、寂しくてたまらなかったあの頃を、歩き続けることで、まだ見ぬ風景を、何かがあると思わせる未来を、求めることができると思った。そして、そうすることで、自分を、孤独に震える弱さを、飄々とした孤独に、それさえも楽しむ強さに、見せようと、そうに違いなかった。
この旅を通じて、たくさんの想いとつながってきた。つながることが、こんなにも支えらえることだとは思わなかった。やはり、人間は一人では生きていけない、そういう生き物なのだ
いつの間にか,朝陽がのぼり
海岸に打ち寄せる波が、光に輝いている
やがて、小石に埋め尽くされた渚を
何人かの人が何かを探して歩いているのが見えた
そういえば、この海岸にはヒスイが埋もれているそうだ
大切な輝きは、通り過ぎる旅人には見えない
けれども、そこに、心を残すことで、何かを感じることはできそうだ
私はこれからも歩き続ける
心のままに
明日も、どこかへ遠くへ
そして
行ってきます。
桜色の花園
一年に
いちどだけ
桜色に染まる
花園
いつもいつも
一人で見つめていた
この風景を
今日は
みんなで
見つめることができた
もっともっと
美しいもの
もっともっと
心ゆさぶるもの
もっともっと
輝く未来を
あなたに送りたい
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