父を施設にお願いした日
夕暮れの空を見上げた
思い出すのは
私の夢を踏み潰し
私を恋人から引き離し
尊大で、利己的で、癇癪持ちで
でも
なによりも、私を愛してくれた
父
不器用な人だった
悪いのは、なによりも弱い私だって知ってた
憎むことで、自分を守っていた私だった
いま、車椅子の後ろ姿は不思議なくらい小さくて、虚ろな瞳が、 くらい廊下を見つめている
もう、遠くにいってしまった
思い出は、互いに分かち合うこともなく
やがて、夜に沈もうとしている
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