直史の詩

季節は風にのって

直史の詩

季節は
風にのって

ゆっくりと
この土地にやってくるのだろう

遅い春にうつむく
山々や湖水たち

雲は空にうかび
山々の稜線に
影が流れていく

風は空をかけ
湖水をわたり
影を残していく

雲も空も風も
そして、この風景も
それは
私と同じ

じっと
季節を待ち続けている

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