直史の詩

キナバタガン川のほとりで

直史の詩
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今はもう解き放たれた、その想いは
空を
遠く夢みた、あの熱帯の彼方を
きっと、駆けていることだろう

今はもう解き放たれた、その想いは
未来を
キナバタガン川に願い続けた幸せを
きっと、祈っていることだろう

今はもう
その見つめるキャンバスは、まっさらで
どこまでも果てしない

想いよ、自由に描くがいい
真っ青なあの朝や
キラキラと輝く海岸の匂いや
白く湧きあがる雲の気配を
そして
なによりも楽しそうな動物たちを、その命を

想いよ
そして、いつか会おう
キナバタガン川に流れる風に吹かれながら
また、ゆっくりとお話でもしようよ

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