トレッキング

八ヶ岳連峰 硫黄岳往復

今回手に入れた山荘はカラマツ林の中にある。別荘地の管理会社がいい加減で伐採もしないので、木々が伸び放題だと周辺住民は嘆くが、カラマツの深い森の中に山荘はたたずんで、いろんな野鳥の、その透明な声が響きわたる朝はたとえようもない。山荘の隣人は老...
直史の詩

誰も知らない ずっと遠くへ

もう、遠くに行きたくてしょうがないずっと、しまってきた想いがひどく心をゆさぶる誰も知らない街で誰も知らない風景に出会い雑多な言葉が飛び交う街角で片言の思いをそっと残していく独り街にとけさってしまえば満ち足りた時間が例えようもない
旅行

はじまりの時

八ヶ岳の麓に居を構えるのは長年の夢だった。その夢を共に語った妻は病を得て、二年前に他界した。このまま一人で、生れ育ったこの土地で生きていくのだと思っていたのに、思いがけず、八ヶ岳の山麓に物件を見つけ、軽い気持ちで不動産会社に話を聞くうちに、...