直史の詩

海へ

それはきっと夢のような時間なだらかな海岸線をたどり岬をまわってやがて、深い深い紺碧の海へテールランプが流れ風景が流れ遥か彼方を見つめる、その瞳はたとえようもなく空と海のはざまでそれはきっと夢のような時間
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ひとすじの道⑥

2020年 12月11日 水窪~大嵐~伊那小沢 33㎞ 7hこの町は、いつ目覚めるのだろう。早朝、水窪駅に自家用車を置いて、誰もいない商店街を過ぎると、旧富山村へと通じる道は青崩れ峠に向かう国道から別れ、ひっそりと山に分けいっていった。坂の...
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ひとすじの道⑤

2020年 11月29日 中部天竜駅~水窪駅(24㎞ 5h)中部天竜の町は明るい陽光に包まれていた。目の前に流れる川が天竜川だといつ気づいたんだろう。佐久間ダムから流れ出た水は、上流にダムがあるとは思えないほど澄みきっていて、深い山々をぬう...
直史の詩

青い空が

青い空が好きだどのくらい、泥にまみれても空に向きあえばやがて、心は浄化され青に包まれ、いつしかきっと一つになる紺碧の海が好きだどのくらい、心が折れても思いを波に託せばやがて、瞳は明日に向かいはるかな風景へと、誘ってくれる一輪の花が好きだどの...
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豊橋 街歩き2 記憶の風景(3)大手町界隈

この季節になると、街を歩いていて、はっと立ち止まる時がある。ある日、突然、空気が香るのだ。それは、オーストラリアのユーカリの大地のように大気全体が香るというわけではなく、街のあちこちに香りのかたまりが漂っていて、ふいにその中に入り込むと幸せ...
直史の詩

緑の葉

小さな時からあなたに大切に育てられた緑の葉はあなたのそばにいつもたたずんであなたの心に耳を傾けているあなたが辛い時もあなたが前に進もうとする時も緑の葉はゆっくりとゆれるようにうなずいてきっとあなたを応援している
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豊橋 街歩き2 記憶の風景(2)古本屋

街には、もう立ち止まってしまったり、風景としては消えてしまった、そういった記憶がある。古本屋のある街は、街の空間の味わいからして、どこか違う。豊橋に古本屋がなくなってどのくらいになるだろう。残念ながらBOOKOFFは私の中の古本屋ではない。...
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豊橋 街歩き2 記憶の風景(1)鳳来亭

街には、もう立ち止まってしまったり、風景としては消えてしまった、そういった記憶がある。神明町の豊橋信用金庫中央支店の南、市電に面した、今は空き地になったこの狭い敷地に、鳳来亭はあった。 とてもとても古い店だった。ごく普通の、食堂の椅子、テー...
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豊橋 街歩き1

こんな素晴らしい朝には、家には絶対いたくない。たまには、休みを掃除や片付けに当てようと思っているのに、真っ青で、ぬけるような空があると、もう、どうしようもない。ロードバイクでツーリングと思ったが、起床がことのほか遅く、多少買いたいものもあっ...
直史の詩

陽だまり

たとえ多くを語らなくてもたとえ多くを伝えなくてもただ、受け止めるだけでやわらかな陽だまりになれるそんな優しさに私は なりたい