ひとすじの道

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ひとすじの道⑩

2020年 12月25日 駒ヶ根~辰野 37㎞ 8h駒ヶ根のホテルから望む中央アルプスは、濃い雪雲に包まれていた。今日は一日こんな天気なんだろうか。しばらく見つめていると、雲がゆっくりと動いているのがわかる。やがて、青空がのぞくかもしれない...
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ひとすじの道⑨

2020年 12月24日 飯田~駒ヶ根 35㎞ 7h私は再び、ここにやってきた。このひとすじの道に。青い空には、すじ雲がかかり、数時間後の天候の悪化を予感させていた。穏やかな起伏が続く伊那谷の丘は、田畑の枯れ草の色と、杉林のくすんだ緑と、そ...
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ひとすじの道⑦

2020年 12月12日 伊那小沢~天龍村(平岡)~温田 16㎞ 3h平岡の町は朝日に輝いて見えた。それは、伊那小沢駅を出発した頃の寒々した雲が去り、山の端から太陽が顔を出したことよりも、そこに住む人々の生きている、その輝きを見ることができ...
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ひとすじの道⑥

2020年 12月11日 水窪~大嵐~伊那小沢 33㎞ 7hこの町は、いつ目覚めるのだろう。早朝、水窪駅に自家用車を置いて、誰もいない商店街を過ぎると、旧富山村へと通じる道は青崩れ峠に向かう国道から別れ、ひっそりと山に分けいっていった。坂の...
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ひとすじの道⑤

2020年 11月29日 中部天竜駅~水窪駅(24㎞ 5h)中部天竜の町は明るい陽光に包まれていた。目の前に流れる川が天竜川だといつ気づいたんだろう。佐久間ダムから流れ出た水は、上流にダムがあるとは思えないほど澄みきっていて、深い山々をぬう...
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ひとすじの道④

2020年11月28日 三河槇原駅~中部天竜駅(28㎞ 6h)三河川合駅までの穏やかな道、道の両側には一面の冬イチゴが赤いルビーのような実をいっぱいに光らせていた。冬イチゴは、初夏に熟すモミジイチゴや苗代イチゴと同じバラ科の木苺で、木苺には...
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ひとすじの道③

2020年 11月23日 三河東郷駅~三河槇原駅(15㎞ 3h)静かな道が好きだ。車のための道ではなく、誰かが、朝とゆっくりと過ごしたり、緑の生け垣をはさんで、二人がお話をしたりする。そんな思いのある道が好きだ。寒狭川の右岸は、いつもの幹線...
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ひとすじの道⓪

はじまりからっぽの心を埋めたくて歩き続けた遠く風景が導いてくれるそんな朝を探して
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ひとすじの道② 

2020年 11月22日 自宅~三河東郷駅(30㎞ 6h)北へ、それは単純なことだ、家の前の道をただただ北上する。道は柿の木街道と呼ばれ、11月の終わりには、道のあちこちに、葉も実も朱色に色づいた柿畑が続く。青い空の下、燃えるような朱色は、...
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ひとすじの道①

ある日、ベットの中で目をさました、いつもと同じ朝コーヒーを飲みながら読んだ朝刊には、どこかのおじさんが歩き続けて、やがて日本一周をしたという記事が載っていた。明るい日差しの中で、はにかんでいる初老のおじさん。おじさんは、本当は、どこにいきた...