直史の詩

歩いていく

直史の詩

午後の鉢巻道路を、東へ、ただただ歩く
日差しは、弱々しいまま、山なみの向こうに
消えていった
やがて闇が、凍えるような影を抱いて
山麓に広がっていく
沈みそうな空、巡りはじめた星座
遠いまちの灯り

こんなにも小さく
こんなにも震えている
想い

今日の終わりに向かって
歩いていく
歩き続けていく
暗闇の中で
明日はまだ、見えない

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