旅行 ひとすじの道 ⑮ 2021年 2月28日 海ノ口~北小谷 35㎞ 8hもう2カ月近く、この道に帰ることができないでいた。あの日、雪に降りこまれ、風景を拒絶して歩いた時間やがて、長い冬は終わりの時を迎え、陽光は厚い雪をとかし、今、風景は春を迎える準備を始めてい... 2022.01.22 旅行
旅行 ひとすじの道 ⑭ 2021年 1月11日 木崎湖・海ノ口~南神城 9㎞ 4hネットで見る限り、JR大糸線は動いているようだった。急遽宿泊した松本のホテル、窓から見る北アルプスの山容は、かすかに明るくなってはいるが、昨日と同じ、雪雲の中に煙っていた。JRが動い... 2022.01.22 旅行
旅行 ひとすじの道 ⑬ 2021年 1月10日 信濃大町~木崎湖・海ノ口~信濃大町 15㎞ 5h朝、降り積もった雪は太陽に照らされ、眩しく光っていた。ホテルを出て駅に向かうと、改札に張り紙があり、信濃大町から北は、雪のため運転を見合わせている と大きく書いてあっ... 2022.01.22 旅行
旅行 ひとすじの道⑫ 2021年 1月9日 松本~安曇野~大町 38㎞ 8h松本平の向こうには、真っ白な北アルプスがそびえているはずだった。しかし、山々は雪雲に厚く覆われ、塩尻峠から顔を出した太陽はその雲を淡いオレンジに染め上げるだけで、この凍りついた大地を緩め... 2021.12.04 旅行
直史の詩 そんな一日を たとえ吹雪に降りこまれてもたとえ北の風に震えていてもほの暗い朝には彼方の空を見つめ輝く地平線には未来を見つめそして口元に微笑みを浮かべるようなそんな一日を歩いていこう 2021.12.04 直史の詩
直史の詩 冬の空 冬の空は凛として透明な大気に満ちている誰もいない風景は私にひととき、心地よい静寂を伝えいつしか私はとけていく冷たくゆれる梢流れゆく風そしてこのたとえようもない世界に 2021.12.04 直史の詩
旅行 バカたちがやってきた ② もうだいぶ、月日が過ぎてしまったが、再びバカたちのことを書こうと思う八ヶ岳の私の山荘に、大学の友人、いわゆるバカたちがやってきたという話だった。メンバーの主力が来る前に、極めつけのおバカ二人が、一日前にやってきた。一人は、酒乱のM、大学一年... 2021.11.08 旅行
旅行 ひとすじの道 ⑪ 2020年 12月26日 辰野~諏訪湖~松本 40㎞ 8h辰野の町から望む空は、青く澄みわたっていた。道は天竜川とJR中央線に沿って進む。やがて、川は、その流れを緩やかにして、少し緑色の水をたたえた運河のような様相だ。あちこちで、カワウや野... 2021.11.08 旅行
旅行 日曜日の次の日には 昨日の日曜日は、妻の三回忌でした。妻と別れてからもう2年が経とうとしています。長い長い闘病の果てに「もう、眠ってもいいの」「ごめんね、楽になっていいんだよ」それが、私たち夫婦の最後の会話でした。ずっとずっと、私のために生きてくれと言い続けた... 2021.11.01 旅行